強面な風貌ながら、特異なキャラクターでお茶の間に愛された安岡力也。身長187cm、体重108kgという強靭な肉体を誇り、その風貌で存在感のある悪役やチンピラを演じた。派手な女性関係、1日ビール20本、ボトル4本を空けるなど、数々の武勇伝を持つ芸能界の暴れん坊であったが、一転して「ホタテマン」に扮し、そのコミカルな演技のギャップさが受けて大ブレイク。1990年代には日本テレビ系のバラエティー番組でその姿をよく見かけた。そんな彼がギラン・バレー症候群に冒されたこと、テレビ復帰回『徹子の部屋』を見たときに、強靭な体は痩せ、声も何とか搾り出すかのような状態だったことに大変衝撃を受けた。まもなく容態が悪化し、完全に復帰できないまま世を去ってしまった安岡力也の墓は、千葉県君津市の圓明院にある。紋様と薔薇の花が刻まれた赤茶色の墓には「Always with You. 安岡家」とあり、背面に墓誌、また若かりし頃の安岡力也の写真が設置されている。戒名は「鑑薔院濤力仁道大居士」。