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大塚道子(1930~2013)

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大塚 道子(おおつか みちこ)

女優
1930年(昭和5年)〜2013年(平成25年)

1930年(昭和5年)、高知県に生まれる。芝居好きの兄の影響を受け、1946年(昭和21年)に東京女子高等師範学校付属高等女学校を中退し、舞台芸術アカデミー(後の俳優座養成所)に入る。1948年(昭和23年)、卒業と同時に劇団俳優座へ入団。翌年、真船豊作『孤雁』で初舞台を踏む。新劇界指折りの美人女優として注目を浴び、持ち前の研究熱心も手伝って頭角を現し、1956年(昭和31年)『三人姉妹』でのイリーナ役が評価され、第11回芸術祭賞奨励賞を受賞。翌年には『京都の虹』『蟹の町』で新劇新人賞を受賞し、緻密な演技を特色とした実力派として俳優座の看板女優となる。1964年(昭和39年)には『四谷怪談』のお岩役が好評を得る。以後、『桜の園』『頭痛肩こり樋口一葉』などに出演。一方、映画やテレビでも脇役として活躍し、特に姑役には定評があった。また、ローレン・バコールの吹き替えなど声優としても活躍した。2002年(平成14年)、舞台『放浪記』と『いのち燃ゆるとき』の演技が高く評価され、第27回菊田一夫演劇賞を受賞。2010年(平成22年)、劇団俳優座の代表に就任。2011年(平成23年)、『樫の木坂四姉妹』で紀伊国屋演劇賞を受賞。2013年(平成25年)2月26日、虚血性心疾患のため東京都内の自宅で死去。享年82。


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劇団俳優座の重鎮・大塚道子。晩年は舞台の活動を主としていたが、1970年代にはテレビドラマ界において名いびり役として存在感を発揮した。特に、火曜日の女『木の葉の家』『喪服の訪問者』で見せた怪演は今でも話題に上がるほどである。そんな大塚道子の墓は、東京都文京区の十方寺にある。墓には「大塚家之墓」とあるのみで、墓誌はない。

by oku-taka | 2023-01-14 00:25 | 俳優・女優 | Comments(0)