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串田孫一(1915~2005)

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串田 孫一(くしだ まごいち)

哲学者・詩人
1915年(大正4年)~2005年(平成17年)

1915年(大正4年)、東京市芝区明舟町に生まれる。駿河台、永田町、一番町と育ち、暁星中学校、東京高等学校 (旧制)文科丙類と進学。子供の時代より山歩きが好きで、中学時代から登山を始めた。1938年(昭和13年)、東京帝国大学文学部哲学科を卒業。卒業後、パスカルの研究者として上智大学で教鞭をとるかたわら、処女短編集『白椿』を刊行。福永武彦らと同人誌『冬夏』を創刊し、小説なども発表した。1946年(昭和21年)、『永遠の沈黙 パスカル小論』を上梓。旧制東京高等学校で教えながら、詩誌『歴程』『アルビレオ』に参加。詩集『羊飼の時計』(1953年)、『旅人の悦び』(1955年)に、温和で童話風の叙情を示す。1955年(昭和30年)、最初の山の本『若き日の山』を上梓。1958年(昭和33年)、尾崎喜八らと山の文芸誌『アルプ』を創刊。1983年(昭和58年)に終刊するまで責任編集者を務めた。また、矢内原伊作や宇佐見英治らが創刊した文芸誌『同時代』にも同人として参加した。1960年(昭和35年)、東京外国語大学の教授に就任。1965年(昭和40年)の退官後は、1994年(平成6年)までFMラジオ番組『音楽の絵本』でパーソナリティを務めた。1980年(昭和55年)、紫綬褒章を受章。2005年(平成17年)7月8日午前5時半、老衰のため東京都小金井市の自宅で死去。享年89。


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自然や人生などをめぐる思索的な随想で知られる串田孫一。その著作は多岐にわたり、詩集・山岳紀行・哲学書など400冊を越える。ブレーズ・パスカルやミシェル・エイケム・ド・モンテーニュを紹介した一方、人生の愛や幸福、自然の風物、登山などを語る滋味にあふれた評論や随筆などを執筆。殊に山については小学生の頃から親しみ、山の芸術誌の編集責任者を務めるほどだった。山を愛した哲学者・串田孫一の墓は、東京都台東区の谷中霊園にある。墓には「串田家之墓」とあり、左側の墓誌が建つ。戒名は「豊徳院孫誉文岳哲道居士」。
by oku-taka | 2020-05-10 15:59 | 学者・教育家 | Comments(0)