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井川邦子(1923~2012)

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井川 邦子(いがわ くにこ)

女優
1923年(大正12年)~2012年(平成24年)

1923年(大正12年)、東京市神田区(現在の東京都神田区)に生まれる。本名は、野中 敏子(のなか としこ)。一ツ橋家政女学校卒業後の1940年(昭和15年)に松竹へ入社。同年、河野敏子の芸名で『絹代の初恋』で映画デビュー。戦後、井川邦子と改名し、木下惠介、小津安二郎など巨匠の作品に数多く出演。中でも『わが恋せし乙女』『結婚』『肖像』『カルメン故郷に帰る』など木下作品に次々と出演し、木下学校の優等生としてスターの道を歩んだ。しかし、1960年(昭和35年)の『笛吹川』を最後に映画界を離れ、その後はテレビドラマに出演していたが、1977年(昭和52年)に女優業を引退。引退後は神奈川県鎌倉市で喫茶店「井川」を経営し、悠々自適の生活を送っていた。晩年まで喫茶店を一人で切り盛りしていたが、転倒をしたことで体調が急速に悪化。2012年(平成24年)10月4日、死去。享年88。


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桂木洋子、小林トシ子と並ぶ木下惠介監督作品の常連女優だった井川邦子。北軽井沢の農場を舞台に、実の兄妹でないと知った兄と妹のロマンス『わが恋せし乙女』を皮きりに、『カルメン故郷に帰る』で目の不自由な佐野周二を支える妻、『二十四の瞳』で大きくなった松枝など、戦後の映画黄金期に華々しく活躍。後年は鎌倉で喫茶「井川」を経営し、コーヒーとサンドウィッチの美味しい店として雑誌にも掲載されるほど、知る人ぞ知る名店のマスターとして余生を過ごした。喫茶店を訪れた映画ファンによってその死が知られることになった清純派のスター・井川邦子の墓は、東京都台東区の正行院墓地にある。墓には「野中家之墓」とあり、左側面に墓誌が刻む。戒名は「麗光院妙邦日凛信女」。

by oku-taka | 2020-04-09 21:55 | 俳優・女優 | Comments(0)