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辻輝子(1907~1973)

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辻 輝子(つじ てるこ)

声楽家
1907年(明治40年)~1973年(昭和48年)

1907年(明治40年)、長崎県長崎市に生まれる。本名は、山田 眞梨子。1927年(昭和2年)、活水女学院音楽師範科を卒業。福岡女学院で音楽を教えていたが、1932年(昭和7年)に教職を辞して上京。声楽家の奥田良三や作曲家の山田耕筰に師事した。声楽家として立ち、「源氏物語」に題材をとった鈴木二三雄(チェロ奏者)作曲の「紫」の声楽部門を担当。全国で公演を行って好評を博した。後に山田耕筰と結婚し、夫が手がけたオペラや新作歌曲などで活躍した。1973年(昭和48年)7月5日、死去。享年65。


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ラジオ歌謡『さくら貝の歌』で知られる声楽家の辻輝子。晩年は恋多き作曲家だった山田耕筰の妻となり、病気のため体が不自由になった彼の右腕として活動した。そんな辻に山田は『みぞれに寄する愛の歌』という曲を誕生日にプレゼントしている。多くの歌曲を山田から指導され、果ては妻として偉大な音楽家を支えた辻輝子は、東京都あきる野市の西多摩霊園にある。洋形の墓には、直筆による「山田耕筰 眞梨子」とあり、背面に墓誌が刻む。

by oku-taka | 2019-10-25 19:38 | 音楽家 | Comments(0)