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牟田悌三(1928~2009)

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牟田 悌三(むた ていぞう)

俳優
1928年(昭和3年)~2009年(平成21年)

1928年(昭和3年)、東京市に生まれる。麻布高校を経て、北海道大学農学部に進学。大学在学中にNHK札幌放送演劇部に入団し、ラジオドラマ等に出演した。大学卒業後は東京に戻り、劇団テアトル・エコーの結成に参加。3年後にフリーとなり、1964年(昭和39年)頃からテレビに出演。1966年(昭和41年)、松竹映画『坊ちゃん』の教頭役で銀幕デビューも果たした。以降、喜劇的演技が持ち味の脇役として数多くの映画やテレビに活動。特に『すし屋のケンちゃん』『ケーキ屋ケンちゃん』『ケンにいちゃん』『おそば屋ケンちゃん』など、1970年代に人気を集めたTBSのテレビドラマ「ケンちゃん」シリーズでは、宮脇康之演じる“ケンちゃん”の父親役を演じ、子どもを優しく包み込む温厚な父親像は番組の顔として親しまれた。一方、1979年(昭和54年)に始まった同局のドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズでは、一転して杉田かおる演じる妊娠する女生徒の厳しい父親役を熱演し、話題となった。一テレビドラマで庶民的持ち味の名脇役として活躍。有名な作品として、ドラマ「ケンちゃんシリーズ」の父親役、「3年B組金八先生」第1シリーズでの杉田かおる演じる浅井雪乃の父親役がある。 他の出演作に、映画『ともだち』『星空のマリオネット』『四季・奈津子』『ヒポクラテスたち』『裸の大将放浪記 山下清物語』『千利休・本覚坊遺文』、ドラマは『おれは男だ!』『独眼竜政宗』『江戸中町奉行所』『八代将軍吉宗』『大地の子』『元禄繚乱』などがある。1980年(昭和55年)、TBSラジオ『牟田悌三の税金相談』のパーソナリティーに就任。途中『牟田悌三 税の質問箱』とタイトルを代え、いったん終了を挟み、『牟田悌三のあなたのための税金相談』(提供は国税庁)と改題して再開。25年間にわたり1066回放送した。また、長男の中学生時代にPTA会長を務めた経験から、ボランティア活動や地域活動にも力を入れ、社会福祉活動家、教育市民運動家として世田谷区ボランティア協会で活動。後に世田谷ボランティア協会名誉理事長。 夢企画あった会会長、北海道開発庁審議会特別委員なども務めた。1999年(平成11年)、いじめ問題解決のために子ども専用の相談電話「チャイルドライン」の普及を目的にNPO法人「チャイルドライン支援センター」を設立。代表理事に就任した。このほか中央教育審議会委員、世田谷区ボランティア協会理事長なども歴任し、こうした活躍が評価され、2000年(平成12年)に吉川英治文化賞を受賞した。2009年(平成21年)1月8日、世田谷区深沢の自邸で入浴中に倒れ、病院に緊急搬送されたが、23時33分、虚血性心不全で死去。享年80。


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1970年代のドラマにおいて父親を多く演じた牟田悌三。『ケンちゃんシリーズ』では、優しくもダメなことをしたらきちんと叱る家庭の良きパパを長く務め、『3年B組金八先生』では打って変わって冷徹非情な浅井雪乃の父を見事に演じた。中でも、溺愛していた秀才の息子が東京大学不合格となり、それを苦に投身自殺し、茫然自失となる演技は本当に見事であった。晩年はボランティア活動に力を注いでいた牟田悌三の墓は、東京都府中市の多磨霊園にある。墓には「牟田家之墓」とあり、左側に墓誌が建つ。

by oku-taka | 2019-10-12 23:49 | 俳優・女優 | Comments(0)